9月15日(日)午前8時50分
沿道には 525,000人 *¹もの観客がその世紀の一戦を待ち構えた。
マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)
これまでのマラソン日本代表の選考方法を一新するために、“一発勝負” という新しい選考方法として開催されたマラソンレース。実際に本番となる東京オリンピックのマラソンほぼ同じような環境に設定され、出場基準をクリアしたエリートランナーが神宮に集った。同じレースにこれほどまでトップクラスの選手が揃うレースは、近年ではないものであっただろう。
30℃近く*²に上る過酷な気象コンディションの中、日本中を “熱くした” レースの反響を見ていきたい。
東京オリンピック マラソン代表に内定した4人
SNSでの選手の声
出場選手以外でも
中でも、個人的に印象に残った内容もここで紹介したい。ライター(カメラマン)の河原井さんは現役時代に立命館大の駅伝部に所属され、大学三大駅伝の1つ『全日本大学駅伝』(通称「伊勢路」)にも出場されたトップランナー。
今月末から開幕するドーハ世界陸上に出場する川内選手は以下のようにツイート。
レースの中では選手の創意工夫を垣間見るものがあった。レースのウェアは汗の蒸発を促すために無数の穴を空けたり、丈を短くしていた。帽子も同じように通気性を良くした特殊な形状をしたものもあった。また、レース前に予め深部体温を低くしておくためのアイスベストを着用している選手もいた。
様々な工夫・サポートと、並大抵でない選手たちの努力がこのレースを作った。
残り1枚の切符をかけた戦いはまだ続く
これほどまでに、日本中がマラソンに熱中した日があっただろうか
オリンピックなどの国際レースには劣るかもしないが、国内レースでみればまずないだろう。SNS、沿道での声がそれを体現していた。
しかし、この “レース” はまだ終わりではない。男女残り1枠ずつがまだ残されている。それをかけたレースが来年の3月まである。それが、以下の『ファイナルチャレンジ』である。
男子は福岡国際マラソンまで残り2か月半という期間を考えると、コース・時期を考慮すれば東京マラソンが主戦場となりそう。女子は比較的記録の出やすい大阪国際・名古屋ウィメンズのどちらか、または “ダブルヘッダー” もあり得なくない。今年(2019年)、福士加代子選手は大阪国際で転倒アクシデントがあったため、中1カ月強で名古屋ウィメンズに出場し、見事滑り込みでMGCの切符を勝ち取った。
とても高いハードルとはいえ、今回のレースの展開を見る限りでもこの記録を超える選手
が出てくるのは十分考えられる。これからも、まだまだ目が離せない。
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